中棚荘のご案内

明治25年、当時小諸義塾の校長である、木村熊二氏(当時文部大臣になれた人物)は、
アメリカで医学を学んできており鉱泉分析の記録から中棚付近の湧き水で、
手に傷のある子供が遊んでいたところ、その傷の治りが速い事に気づいた。
自身も腺病質があったので温泉経治効用を求めていたこともあり、
明治31年に開湯に協力し、中棚鉱泉として営業を開始しました。
島崎藤村が新婚時代を含め足掛け7年にわたり、親しんだ温泉で足しげく通って入浴した一軒宿です。
大正館の建物は明治の面影を残し、お風呂は高台にあり
中棚荘専用の源泉秘湯のイメージで、湯量は豊富です。
湯泉質は弱アルカリ性低張性温泉、温度は40度、
飲泉所にて飲用も可能です。
木造にて、昔の大名風呂らしく脱衣場が畳敷きで出来ており、
春は桜、夏には生い茂る樹林に囲まれ、10月から5月頃にかけては
「初恋りんご風呂」になります。湯船にはりんごが浮かび、
「まだあげ初めし前髪のりんごのもとに見えしとき・・・」と
島崎藤村の「初恋」にちなんでいます。
露天風呂は野趣豊かで、湯船には源泉40度というぬるめの源泉が、
湯本源泉から直接に竹の筒より流れ出します。
ほんのりと黄色みがかっていて、手触りはツルンとした感触で、肌には気泡が付着する、
これはアルカリ性と溶存ガス成分でじっくり入っていると、肌がつるつるになってきます。
テーマは、島崎藤村が小諸に赴任してきたときの心境である「もっと自分を新鮮に
そして簡素にすることはないか」の言葉どおりの「新鮮に簡素に」を基本としています。
93年12月28日に中棚荘として、開荘いたしました。
02年1月1日に「はりこし亭」(現在は登録有形文化財)を開業しました。


